思い出すのに、23年もかかったのでした。
そう、、、23年間も忘れていたのでした。

あるクライアントさまからはこうおしゃっていただいたこともあった。
「できないことを言うんじゃなくって、できたことを言いますよね!」と。
褒めることが多く、できなくても、ステップを組み合わせて、、、、はいできちゃった!!みたいな。

“いいですねえ~”

クライアントになられた方なら耳にしただろう。。。自身の名言。これも、自然発生的にでてきた。
10年近く前、ジュニアの選手たちを見ていたこともあったが、そのときは、“いいねえ~”だった。
子供たちから武田さんの真似風に“いいねえ~”とか(笑)

たしかにそれなりには勉強し、指導経験もし、何より自らトレーニングを実践し、培ってきた。
しかし、根の部分がしっかりしていたのだろう。。。自然にポジティブなものを選び、ネガティブなものを避けていたことを。むしろネガティブなものへの反骨精神すらあった。こんな教わり方をされたら学習意欲が低下する、など。

だから、教わったことをぼすべて捨てて、10年以上続く現在のカタチができた。

俺こそ、オリジナルだ。
でも不思議だなあ。。。。。と。。。
こんな感じで、23年間も忘れていたのです。

何がきっかけだったかは、わかりません。
ただ、、、、
急に天から舞い降りたのです。忘れてはいけないある記憶が。。。

・・・・



高校3年の受験シーズン。センター試験を終えて、俺は体育学部を目指していた。
運動ですでに感じていた「既存からの脱却」。だったら自分で勉強がしたい。その気持ちでした。

二次試験は実技。しかし、球技や器械体操もあり、基礎的なものではあったが、器械体操にいたっては、まったくできない転回(ハンドスプリング)もあった。球技ならともかく器械体操、となるとそもそもちゃんとやっていない。学校はあの五輪選手を出した名門校。放課後、下級生をよそに、前転から基礎練習が始まった。手があいた先生が見てくれた。

転回(ハンドスプリング)なのに、前転から始まり、後転へ行くも、正しくやる、となれば、話が違う。
試験管が見ているのはそういう部分なのか!ということも、実際に口頭でも教わった。
しかしそれ以上に、、、簡単な種目であっても、それがホンモノなら、、、違っている!!

たしか二日目で後転倒立ができたとき、先生のひとりからすごく褒めてもらったのを覚えている。
下級生たちにせんせいが俺のことを言うんです。
「彼、二日で好転倒立できたよ!すごいやろ!」「転回(ハンドスプリング)ももうできるかもしれんよ!」
ってこっちが恥ずかしくなったのを思い出した。。。でも、褒められ認められるのがやはり嬉しかった。

こうして段階段階、、、でも最初は必ず、前転後転をきれいに確実にやる。
そして、褒められながら成長し、自信も芽生え、嬉しくて、楽しくて。。。
褒められながらほんとうに3日目に転回(ハンドスプリング)ができたときも、先生たちに褒めてもらった。

ある日、練習後、着替えているとき、せんせいのひとりといろいろ話した。
自分は元陸上部だったので、そのことや、俺の身体みて「筋力もあるんやから、自信持って」とか。
「陸上もいいけど、、、体操、どうや???」とも言われたな(笑)

その中でいちばん印象に残ったのは、この言葉だった。。。



「マンツーマンやねんから、、、硬くならなくていい」



この言葉を思い出した瞬間に、、、一気に記憶の雪解けが起こったんです。
そう、、、、おれの記憶が確かなら、、、
俺は何度も何度も、、、小さな「できた」のたびに、そのせんせいのがらみ声だった。



「いいねえ~!」



ふたりか三人ぐらいのせんせいから交代でみてもらっていたので、記憶が定かとはいえないが、
いいねえ~は覚えている。そして、褒められて認められて成長できたこと。
否定されたり「ここがいけないんだ」など言われていたら、上達もしなかっただろう。。。




そう、、、俺の指導法、俺だけの指導法だと思い込んでいた

「簡単なことでも、やるべき人がやれば違う!きちんとやれば、違う!」
(たとえばうちでは、「基本はスクワット、でも応用もスクワット」)
「小さなできたから発展させていく」
「硬い雰囲気ではなく、安心感にあふれた空間。楽しめる雰囲気」

そして何より、、、「褒める指導」「褒めて育てる指導」





おそらく上を読みながら読者さんも気づいただろうが。。。




そう、、、、、これは18歳の俺が授かった宝物だったんだ。。。



頭の記憶から離れつつも、心と身体には残っていたのだ!!



23年経って、、、改めて、、、



なぜ自分がパーソナルトレーナーなのか



はっきりわかった気がした。



そして、、、、この仕事は、、、自分が選んだ理想でありながらも、、、



天命であり、天職だったんだ!!



と、確信した。



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